「ロックで学ぶ現代社会」 目次rock meets education
※ 印は収録曲
- −はじめに− 『ロックと若者』
- " 内容:若者の心の叫びとして生まれたロックは,:ビートルズの登場でロックは「文化」として認知されるようになり,サブ・カルチャーから脱却した。さらに70年代,ロックは巨大な力を持つようになり,社会の様々な分野において独自の地位を築いてきた。以下の章は,そういった様々な社会的な問題をロックミュージックを通して検証してゆくものである。
※ DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS? Band Aid 「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」 バンド=エイド
※ WE ARE THE WORLD U.S.A. (United Support of Artists) For Africa 「ウィー・アー・ザ・ワールド」 USAフォー=アフリカ
- 第1章 "若さ"とは何か?
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" 内容:"若い"という言葉には様々な意味がある。ただ年齢が低いだけでは"幼い"のであって若いとは呼べない。本当の若さとはなんだろうか?
「"若い"こども」
" 内容:プロ野球選手,政治家などの様々な職業を通じて,"若さ"という言葉が持つさまざまな意味を考える。「危機の時代」
" 内容:青年期とはその不安定さゆえに古来より心身ともに危険な時期とされる。「第2の誕生」
" 内容:青年期はルソーが言うように「第2の誕生」ともいえる時期であるが,それは苦悩の時期の始まりでもある。※ HELP! The Beatles 1965 「ヘルプ!」 ザ=ビートルズ
「ロックと『現代社会』」
第1部 『現代社会における人間と文化』〜現代社会の特質と青年期の課題
- 第2章 "若さ"の社会的意味
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「マージマル=マン」と「モラトリアム人間」
" 内容:若者は「もうこどもではないがまだ大人ではない」中間期,すなわちマージナルマンの時期であり,「成長を待ってもらっている」モラトリアムの時期である。その"決まっていない"状況の中で,さらに青年の苦悩は肥大化する。1. アイデンティティの危機
※ YESTERDAY ONCE MORE Carpenters 1973 「イエスタデイ ワンスモア」 カーペンターズ
2. "こども"と"おとな"のはざまで
※ NOWHERE MAN The Beatles 1965 「ひとりぼっちのあいつ」 ザ=ビートルズ
3. ジェネレーション=ギャップ
※ SHE'S LEAVING HOME The Beatles 1967 「シーズ・リーヴィング・ホーム」 ザ=ビートルズ
- 第3章 "若さ"の危うさ
- " 内容:心身ともに危険な状態にある青年は,しばしば反社会的行為(犯罪など)や非社会的行為(自殺など)に走ることがある。
1. 暴走する若者
※ (I CAN'T GET NO) SATISFACTION The Rolling Stones 1965 「サティスファクション」 ザ=ローリング=ストーンズ
※ HIGHWAY STAR Deep Purple 1971 「ハイウェイ・スター」 ディープ=パープル
2. 生き急ぐ若者〜"イジメ"と早すぎる死
※ ALONE AGAIN Gilbert O'saullivan 1972 「アローン・アゲイン」 ギルバート=オサリヴァン
※ LET IT BE The Beatles 1970 「レット・イット・ビー」 ザ=ビートルズ
- 第4章 青年期の人間関係
- " 内容:現代ではかつてのような「さわやかな青年」の像が変化し,他の何者よりも友情を大切にしたり,大人の価値観以外のところに自らの価値を置いたりすることが難しくなってきている。
1. 一番大事なものはなに?
」※ YOU'VE GOT A FRIEND James Taylor 1976 「君の友達」 ジェイムズ=テイラー(オリジナル:キャロル=キング)
※ I AM A ROCK Paul Simon & Art Garfunkel 1966 「アイ・アム・ア・ロック」 サイモン&ガーファンクル
※ BRIDGE OVER TROUBLED WATER Paul Simon & Art Garfunkel 1969 「明日に架ける橋」 サイモン&ガーファンクル
2. 青春するのはムズカシイ?
※ 「青春貴族」 中村雅俊
※ GOODBYE MARYLOU Michel Polnareff 1990 「グッドバイ・マリルー」 ミッシェル=ポルナレフ
- 第5章 青年期の変質
- " 内容:現代社会の変質は,かつてのように愚直でエネルギーに満ちた若者を淘汰してしまった。
3. エネルギーを失う青年たち
※ 「傘がない」 井上陽水
- 第6章 "青年期の愛と性"
- " 内容:愛と性の問題は青年期特有のものでもあるが,そこには大きな誤解が存在している。その誤解を解き,青年期における愛の素晴らしさと性の大切さをロックを通して語る。
「"愛"って何」
※ EVERY BREATH YOU TAKE The Police 1983 「見つめていたい」 ポリス※ LOVE John Lennon 1970 「愛」 ジョン=レノン
「エロースとアガペー-"愛"のふたつの形」
※ WITHOUT YOU Nilson 1972 「ウイズアウト・ユー」 ニルソン(オリジナル:バッド=フィンガー)
「無償の愛−アガペー」
※ ALL YOU NEED IS LOVE The Beatles 1968 「愛こそはすべて」 ザ=ビートルズ
「エロース vs. アガペー−青年期における"愛"の理想像」
※ JUST THE WAY YOU ARE Billy Joel 1977 「素顔のままで」 ビリー=ジョエル
- 第7章 宗教と芸術
- ※ MY SWEET LORD George Harrison 1970 「マイ・スウィート・ロード」 ジョージ=ハリスン
※ GOD John Lennon 1970 「神」 ジョン=レノン
※ WITHIN YOU WITHOUT YOU The Beatles 1967 「ウイズイン・ユー・ウイズアウト・ユー」 ザ=ビートルズ
@環境とわたしたちの生活
- 第8章 人類と環境
- ※ DOWN BY THE RIVER Albert Hammond 1974 「ダウン・バイ・ザ・リバー」 アルバート=ハモンド
※ OCTOPUS'S GARDEN The Beatles 1969 「オクトパスズ・ガーデン」 ザ=ビートルズ
第2部 『現代の政治・経済とわたしたちの生活』
- 第1章 税金と国民生活
TAXMAN The Beatles 1966 「タックスマン」 ザ=ビートルズ
- 第2章 社会保障と国民福祉
※ OLD FRIENDS/BOOKENDS THEME Simon & Garfunkel 1968 「旧友/ブックエンドのテーマ」 サイモンとガーファンクル
※ GROW OLD WITH ME John Lennon 1984 「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」 ジョン=レノン
- 第3章 民主社会の倫理
※ POWER TO THE PEOPLE John Lennon 1970 「パワー・トゥ・ザ・ピープル」 ジョン=レノン
- 第4章 人間の尊厳と平等−男女の平等男女の平等
※WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD John Lennon 1972 女は世界の奴隷か! ジョン=レノン 1972年
※POWER TO THE PEOPLE John Lennon 1970 パワー・トゥ・ザ・ピープル ジョン=レノン 1970年
- 第5章 人間の尊厳と平等−人種問題・さまざまな差別
※ BLACKBIRD The Beatles 1968 「ブラックバード」 ザ=ビートルズ
※ EBONY AND IVORY Paul McCartney with Stevie Wonder 1982 「エボニー・アンド・アイヴォリー」
第3部 『国際社会と人類の課題』
- 第1章 第2次世界大戦後の国際政治
※ GIVE IRELAND BACK TO THE IRISH Paul McCartney &Wings 1972 「アイルランドに平和を」 ポール=マッカートニー&ウィングズ
※ GOODNIGHT SAIGON Billy Joel 1982 「グッドナイト・サイゴン」 ビリー=ジョエル
- 第2章 戦争と若者
※ BLOWIN' IN THE WIND Bob Dylan 1962 「風に吹かれて」 ボブ=ディラン
※ SCARBOROUGH FAIR/CANTICLE Simon & Garfunkel 1966 「スカボロー・フェア/詠唱」 サイモンとガーファンクル
※ GIVE PEACE A CHANCE John Lennon 1969 「平和を我らに」 ジョン=レノン&プラスティック=オノ=バンド
- 第3章 国際社会と人類の課題
※ HAPPY XMAS(WAR IS OVER) Yoko Ono & John Lennon 1971 「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」 ジョン= レノン&ヨーコ= オノ
『贈る言葉−高校生の皆さんへ』
- 贈る言葉−高校生の皆さんへ −おわりに−
※ IMAGINE John Lennon 1971 「イマジン」 ジョン= レノン